田舎暮らしを始める前に3つの心構え

私が移住して8年経過、今思うと、「あれ・・」と思うことも多々あります。
そんな経験から、これから移住を考えておられる方の参考になればと思い3点書きます。

1.生活の経済的基盤(見通し)と移住の期間

 生活基盤

先ず、生計が成立つのか、収入と生活費のバランスは、貯蓄はどれくらいあれば大丈夫か,地域性による支出(交通費、光熱費、通信費・・)、また農林業をやるなら必要な機械、道具の購入費、また作業用の小屋、作物を育てるためのチョットしたビニールハウスなど。また最近は頭痛の種である鳥獣被害の対策費用も必要で、我が家では高さ2mの鉄製網の上に電線を敷設、高圧電流により、鹿の侵入も防いでいる。その他田舎には、まず公共下水道が無いため、流し・トイレ・風呂の合併浄化槽が必要で、設備費用と法定の定期点検及び薬剤費用などのランニングコストもかかってくる。
 細かいところまで想定し、ひと月いくらの出費で生活できるのか?これで大丈夫だと思えるまで研究することをお勧めします。現在の私のポイントは、収入が年金のみなので、ケチケチではなく、工夫によってどれだけランニングコストを抑えられるか、と、楽しみながらやってます。

 移住期間を決める

次に、いつまでその移住先で暮らすのか!移住前に変な話ですが、日本は急激な高齢化と核家族の中で、自身の最期は、事前に自身で決めておかなければならない時代になりました。そんな中で自分や妻の「終の棲家」も移住前に想定しておく必要があると思います。ちなみに我が家は第3の住み家として街中で交通機関が整備され、徒歩でスーパーに行ける「サービス付き高齢者住宅(賃貸)」も検討しています。将来、必ず体は衰えてくる、元気なうちに、家、田畑、農機具、車、できれば山もや車を処分し、そのお金を賃貸施設の頭金にしようかと・・・残された家族のために、立つ鳥跡を濁さず。

2.失敗はできない。 

 結論から言うと、移住したいと思い立った時のモチベーションが維持できるかということに尽きると思います。私の経験から、田舎風の家、薪ストーブ、薪小屋、広い庭、周りにの景色、有機栽培畑、水稲田んぼ、これらの維持管理はハンパ無く大変です。逆に今でも新鮮で感動できるものは、やはり自然です。四季の体感と朝夕の日差し、川の流れ、炎のゆらぎ、満天の星空、これらは何一つ過去と々ものは無く、毎度感動ものです、やはり形あるものは、いつしか風景となり感動は薄らいでゆくものです、しかし後戻りはできないので、今は家のメンテナンス、薪の調達、農作業等の苦労は全て楽しもうと気持ちを切り替えています。

結構大変です

  • 家の管理・・・・劣化防止のため、毎年ウッドデッキのペンキ塗り(5月)
  • 薪スト―ブ・・毎回ストーブのガラス磨きと灰の除去、年1回の煙突掃除(7月)
  • 薪小屋・・・・・・葉の落ちた広葉樹の切倒し(1~2月) 薪割、薪積(3年乾燥)
  • 庭管理・・・・・・鳥獣害対策(電気柵)メンテ、周辺の草除去、庭の草刈り(広いと大変です)
  • 畑管理・・・・・・有機で主に奥さんがやっているが、モグラ、イタチ、ハクビシン、等々大変。
  • 稲作…………草刈りがメイン、圃場内の除草・病害虫駆除もあり、重労働・大赤字<対策必要>

3.最後は覚悟

 私は元々、兼業農家(稲作)で育っているので全てにおいて想像はできていたが、これから移住を考えられる方は、それなりの覚悟が必要ではないでしょうか。仕事はリモートでできても、日々暮らしていくとなると様々な問題がでてくると思います。上記2.でも書きましたが、「形あるものいずれ風景になって、感動は薄れる」「薄れないのは、常に変化する自然」、今検討されておられる方は是非、候補地の24時間<早朝から真夜中>を車中泊でもいいですから幾度も体感し、不便と苦労を楽しむという覚悟をお決めになってから移住されてはいかがでしょうか。   

 がんばりましょう

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